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ディスカバー #001

この国の食文化を伝える台所、豊洲市場

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日本の歴史や特徴を学べる、開かれた市場

2018年10月に開場した豊洲市場は、築地から83年ぶりに移転した日本最大の卸売市場。築地時代より見どころも増え、場内では入場無料の「見学者コース」を実施。日祝、水曜の休市日以外は朝5時から夕方5時まで、自由に見学ができる。青果の取引を行う「青果棟」や魚屋や寿司屋が仕入れをする「水産仲卸売場棟」。水産物の取引をする「水産卸売場棟」と「管理施設棟」の4つに分かれており、食や学びのスポットが満載だ。最寄りの市場前駅から最も近い「管理施設棟」には_コーナーがあり、市場の歴史や特徴を展示パネルや写真で学べる。

間近でせりを見学できる、貴重な体験も

「水産卸売場棟」では豊洲市場を500分の1に縮小した模型や、巨大なクロマグロのオブジェが現れる。これは1986年4月に築地市場に入荷した同史上最大のマグロを再現したもので、体長は実に2m88cmもあるという。2階はマグロの卸売場を見られるほか、事前予約制のデッキがあり、活気溢れる“せり”の様子を見学できる。せりの歴史は江戸時代まで遡り、城に献上した魚の余りを日本橋付近で売っていた当時からあったという。その後の1923年に中央卸売市場が誕生し、せりのみで売買することが定められた。豊洲市場には伝統的な値段交渉のジェスチャーである、“手やり”を説明したパネルも設置。併せて見ることで、より理解も深まるだろう。

獲れたての食材を味わい、職人御用達の道具に触れる

築地市場時代から賑わう、40店舗ほどの老舗飲食店も見逃せない。「水産仲卸売場棟」の3階では寿司店を中心に20店舗が並び、人気店には長蛇の列ができることも。なかでも『寿司大』は、築地市場の頃から評判の名店だ。12貫が味わえるお任せセットもあり、カジュアルにお寿司が味わえる。ちなみに、現代ではトロが高級な寿司ネタの代名詞だが、江戸時代は車海老が贅沢品だったそう。また、「水産仲卸売場棟」には魚がし横丁もあり、ワサビや漬物、のりなどの食品に加え、プロ仕様の調理器具なども販売されている。学びや体験、飲食と、食文化が集まる豊洲市場を訪れれば、きっとお腹も心も満たされるはずだ。